信用スコアが活用された中国と、日本でも導入されるかもという怖さ
読みました。
スコアが高くなるといろいろな優遇が受けられるけど、スコアが下がると逆に病院待ちの時間が長くなったり、公共交通機関の利用が制限されるといったような不具合が生活に生じることになるわけです。
僕が知っていたのはジーマ信用というアリババ系のサービスですが、中国政府もそんな信用スコアを導入する動きがあるようで曖昧な感じではあります。
でも、社会的スコアがもしも公平公正につけられるのであれば、社会的には幸せなのかもしれません。仕組み自体は便利すぎます。
たとえば、駅員への暴力などが問題になっていますが、そうしたことをしたら明日から通勤が制限されるってなれば問題を起こす人は減るでしょう。
税金の未払いなんかも減るでしょうね。
その一方で、プライバシーは大幅に毀損することになります。
日本ではどうなの?
日本でも個人信用情報機関というものがあり、個人のクレジット利用、ローン利用などの記録について一定の範囲で管理しています。
登録されている情報は様々ですが、利用はあくまでもクレジットカードの申込やローンの申込などの審査に限定されています。たとえば、不動産を借りたいという時などに貸主が審査にそれを使うといったことはできません。
まぁ、そのくらいですね。
日本でも同様の信用スコアが導入される可能性
プライバシーに関する考えは中国より日本の方が高いですし、そうした制度を政府が一方的に導入するのは世論が許さないと思います。
その一方で、物騒な事件が多い中で、そうした信用スコアで治安を守りたいという社会的な要請が高まれば日本でも何らかの形で導入されるかもしれません。一度導入されてしまえば、歯止めが利かなくなってしまうかもしれません。
だって、政府側、国側からすれば便利すぎますからね……。こわすぎる。
韓国のクレジットカード利用促進施策がすごすぎる。所得控除+宝くじのチケット
韓国がキャッシュレス先進国だって話は知っていたんですけど、それに至った施策がすごすぎてビックリしました。
つまり、カードで買い物をしたら30万円×税率分だけ税金が安くなるってこと。仮に税率が30%だとすれば、ポイント還元率(税金還元率)が30%ってことになるわけです。 さらに、1,000円以上利用で毎月行われる当選金1億8千万円の宝くじ参加権の付与を行っています。
参考:日本でキャッシュレスが普及しないのは決済手数料が高すぎるから
エビデンスを調べたところ、経産省の作った資料「キャッシュレス・ヴィジョン」の中にありました。
政府が実施したクレジットカード利用促進策としては、主に以下の3つの取組みが挙げられる。
●年間クレジットカード利用額の20%の所得控除(上限30万円)
●宝くじの権利付与(1,000円以上利用で毎月行われる当選金1億8千万円の宝くじ参加権の付与)
●店舗でのクレジットカード取扱義務付け(年商240万円以上の店舗15が対象)これらの施策の結果、1999年から2002年にかけて、クレジットカード発行枚数は2.7倍、クレジットカード利用金額は6.9倍に急拡大した
http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001-1.pdf
※リンク先はPDFです。
年利用額の20%の所得控除(上限30万円)
日本とは税制が少し違うみたいです。韓国も当然に個人所得税の税率は以下のようになっています。
1200万ウォン以下:6%
4600万ウォン以下:15%
8800万ウォン以下:24%
1億5000万ウォン以下:35%
3億ウォン以下:38%
5億ウォン以下:40%
それ以上:42%
これに加えて、住民税が所得税の10%相当かかります。
税制的には日本の所得税、住民税と似ていますね。ウォンと円の相場は10ウォン=1円相当となっているので、日本円換算にしたいなら1/10くらいにしてみるとわかりやすいです。
年収が460万円以上なら、税率は15%ってことになります。
年間のクレジットカード利用の20%が所得控除ということは100万円分のクレジットカード決済があれば100万円×0.2=20万円が控除額になります。
20万円×0.15=3万円。さらに10%の住民税も節税になるので3.3万円の節税効果があるってことになります。
100万円のクレジットカード決済で3.3万円の節税なら3.3%還元です。かなりお得感ありますね。
もし、日本でも導入されたらすごいことになりそうです。国もキャッシュレスを推進するってなら、このくらいしないと現金信仰の強い日本ではキャッシュレスが普及しないかもしれないですね。
1000円以上の利用を1口とした宝くじの発行
利用回数が増えるほど当選確率が上がるわけですね。当選金も当選金1億8千万円ということでかなり魅力のある金額です。
当選確率はかなり低いんでしょうけど、あえて宝くじを買わなくてもいいっていうところがいいですね。
宝くじを買うというのは経済合理的ではないので、こうした取り組みは面白いと思います。
でも、1000円以上というのは少し微妙ですよね。それ以上になるように買い物したくなったり、逆に2000円以上の買い物があるなら分けて決済したりして面倒なのことになりそうな気もします。
月の利用総額に対したほうがいいのでは?とも思ったけど、そしたら金持ち優遇になるのか……。
宝くじの企画の方は公的な手段というよりも現在のクレジットカード会社でも取り入れることができる施策でしょう。ポイント還元とかしているわけだから、その一部をそれに回せばいいだけです。
クレカの年間流通額(決済額)は50兆円近いわけなので、0.001%でも十分でしょう。富くじ法があるので、法的な問題はあると思いますが財源的な問題にはならないでしょう。
賃貸住宅を借りる時の仲介手数料1カ月分は合法なのか?違法なのか?
ちなみに、僕は仲介業者じゃないですよ。
知っておいて損はない話です。たとえば賃貸住宅を借りる時の手数料は家賃の1か月分というケースが多いです。この仲介手数料は法令(宅地建物取引業法 )によって上限が定められています。
宅地建物取引業法 第四十六条
宅地建物取引業者が宅地又は建物の売買、交換又は貸借の代理又は媒介に関して受けることのできる報酬の額は、国土交通大臣の定めるところによる。
これですね。額自体は法律では明記されていなくて、国土交通大臣が定めるところとなっています。じゃあ、それを見ていきましょう。
これは、昭和45年建設省告示第1552号によって定められています。全文データはPDFとなっており、以下よりご覧いただけます。古っ!と思われるかもしれませんが、改正もされています。最新版は平成30年1月~です。
http://www.mlit.go.jp/common/001213871.pdf
賃貸契約にかかる部分を抜粋したのが以下の通りです。
宅地建物取引業者が宅地又は建物の貸借の媒介に関して依頼者の双方から受けることのできる報酬の額(当該媒介に係る消費税等相当額を含む。以下この規定において同じ。)の合計額は、当該宅地又は建物の借賃(当該貸借に係る消費税等相当額を含まないものとし、当該媒介が使用貸借に係るものである場合においては、当該宅地又は建物の通常の借賃をいう。以下同じ。)の一月分の一・〇八倍に相当する金額以内とする。この場合において、居住の用に供する建物の賃貸借の媒介に関して依頼者の一方から受けることのできる報酬の額は、当該媒介の依頼を受けるに当たつて当該依頼者の承諾を得ている場合を除き、借賃の一月分の〇・五四倍に相当する金額以内とする。
原則的には、貸し手、借り手がそれぞれ0.5か月分ずつの手数料が上限ね。でも、相手が納得(承諾)すればどっちかが全額負担(1カ月分)でもいいよ。ってことになります。
1か月分の仲介手数料を半月分にする交渉は有効か?
できなくはないと思うけど、時期によっては難しいかなぁと思います。最悪破談になってもいいや。というのであればやってみる価値はあるかもしれません。
このような仲介手数料の金額については不動産業者側もグレーではありますが違法ではないです。当店は貸主様からは仲介手数料をいただかず、借主様から全額(1か月分)を頂きますよって説明さえすればOKなわけです。
半月分だっていう決まりだから、それにしてよ。と言っても、それならば当店経由で借りていただかなくても結構です。となる可能性もあります。
実際に契約書は「特約」だらけですからね。
本当に借りたい物件で、下手な交渉をして破談となり、その物件自体が借りられなくなるというのは悲しい話になってしまいますからね。
仲介手数料を値引きされることは仲介業者にとって最も嫌がる行為なので、よっぽどのことがない限り仲介手数料には触れないようにしましょう。下手に交渉してしまうと、まともに対応してくれなくなる場合がありますのでご注意を。
やるとしたら繁忙期は避け、閑散期に
特に、賃貸の繁忙期であれば、他にも借り手がいるわけなので無理に値引きしてやってやる必要はないというところもあるからです。
一般的に1上旬~4月中旬、8月中旬から10月中旬くらいは貸し手市場なので交渉の余地は少ないでしょう。一方で、5月~7月は閑散期と呼ばれる時期なので、多少は交渉の余地があるかもしれません。
借りたい物件だけど交渉したいなら最初に交渉しよう
借りたい物件があるけど、仲介手数料等で交渉したいというのであれば、契約をする最終段階ではなく、申し込み段階で相談をするほうが印象がいいです。
部屋を案内する仲介業者とって、仲介手数料は重要な収入源なので、一番妥協したくない部分になると思われます。
- 礼金
- 家賃の金額
- フリーレント
- その他の諸経費
の方が実は値切りやすかったりします。仲介業者としても上記項目については、大家さん(貸主)の負担となるので、先方にも交渉の余地があるならやってみる価値はあると思います。
不動産業はふわっとしたところが大きいです。
ちなみに、不動産のそんなふわっとしたところ、納得できないところ、騙しの手口みたいなものを知りたい人は正直不動産という漫画がおすすめです。
現実問題役立つかどうかは別として、面白いですよ。
以上です。
楽天カードさん、リボ払いの規約改定で情弱をリボ地獄にはめようとする
大手クレジットカードの楽天カードさんが、カード会員規約を改訂しました。金利等の部分は変更ないのですが、リボ払いをしたユーザーの懐に大変やさしい、月々の支払元金を大幅に減らしました。
これによって、リボ払いをしても月々の返済額は小さくなります。やったね!
冗談はこのくらいで。
20万円以下の残高の場合、最低支払額は3000円です。
この時、完済まで何年かかるでしょうか?
明日から1円も楽天カードで買い物をしないという前提だとしても5.5年も返済にかかります。
5年半も楽天カードのために毎月せっせと利息を払い続けることになるわけです。ざっくり必要になる利息額(手数料)は83,000円くらいになります。
当然ですけど、毎月3000円以上の買い物をカードですれば永久に残高は減らず、増え続けていくことになるわけです。
怖すぎますねー。
そんでもって、自動リボキャンペーンみたいなキャンペーンを打って、自動リボの設定をしてくれたら、お金あげるよー。なんて言っているわけで、完全なフールペナルティビジネスじゃないですか……。
きっと、
- キャンペーンで誘導
- 自動リボ設定をする
- ユーザーが認識せずカードを使う
- 毎月3000円以上の部分が毎月コツコツと残高が増えていく
- 気が付いたら借金数十万円に
- 膨大な借金とリボの仕組みに気づいても払えない
- コツコツ払うしかない
- 楽天カードは利息収入で恵比須顔
こんな感じですね。こわいこわい。
生前葬をされていた元コマツの安崎暁さんが死去、自分なりの終活を実践された事業家
小松製作所で社長などをされていた安崎暁さんが2018年5月26日に亡くなられたそうです。安崎氏は実業家としては珍しく、生前葬を2017年に行われたことでも有名でした。
「昔からの知り合いや友達に何年ぶりかに会う機会を提供できた。会う人会う人に思い出があり、『やあやあ』と言えただけで楽しかった」。会は十一日に二時間にわたって開かれ、約千人が参加。車いすで出席した安崎さんは、その後の記者会見で満足そうに振り返った。
十一月下旬に個人で出した新聞広告で安崎さんは、十月上旬に胆のうがんが見つかり、転移が多く手術ができない状態と報告。「クオリティー・オブ・ライフ」(生活の質)を優先し、副作用が生じる可能性がある放射線や抗がん剤治療は受けないとして、感謝の会の開催を伝えた。
(出所:延命選ばず 最後の感謝 コマツ元社長 安崎さんが生前葬)
生前葬というのは自分が存命中に行う自分のお葬式です。葬式というイメージよりもどちらかと言うとパーティーに近いものが多く、著名人が仕事や交流の一区切りとするケースも少なくないようです。
終活や生前整理などが取り上げられる機会が増えてきた中ですので話題になったことを覚えています。
実際に僕も、死が目前に迫ってきたときに、それを受け入れそして残された時間に何をしたいのか?そして何をするのか?ということをはっきりと行動できるような人生を贈りたいと思います。
記者会見でも“個人個人それぞれの考え方がある。私は自分の健康状態とちょうど80歳という年齢を考慮して、私個人の好みでやらせていただいた。終活は人それぞれ”と語られておりました。
ご冥福お祈りします。
なお、安崎氏のご遺族は、生前葬をされていても葬儀は行われたみたいです。
上記の記事内にもありますが、生前葬は「自分を感謝を告げる場」であって、お葬式は「亡くなった人に家族(遺族)や友人が感謝や偲ぶ場」でありますので別物と考えるケースが多いようですね。
ソニー銀行も2019年よりコンビニATMを一部有料化の改悪、無料利用に回数制限
最近、ネット銀行の手数料やサービスの改悪が続きますね……。
①新生銀行がコンビニATM手数料を有料化。無料条件を満たすのはやや厳しい。
②じぶん銀行がauStarでのポイント付与を終了。auユーザー向け特典が消失
ときて、ソニー銀行です。これまではセブン銀行ATMやイオン銀行ATMのATM手数料は回数制限なしの完全無料でした。
これについて以下のように変更されます。他の銀行と同じようにステージ別の回数制限が付与されます。
Club Sという優遇プログラムのステージごとにATM無料回数が変わります。
- ステージなし:月4回まで無料
- シルバー:月7回まで無料
- ゴールド:月15回まで無料
- プラチナ:無制限で無料
こんなかんじになります。また、従来から回数制限があった三菱UFJ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行などのATMも合算した無料回数となります。
ステージなしの状態でも月4回まではATM手数料無料ですし、入金は回数にカウントされませんので、そこまで不便を感じるレベルではないと思います。
正直月に4回もお金を出金するか?といわれたらほとんどの人はしないんじゃないかなと思います。むしろ、10回とか15回とか出金する人はどういう人なのか、シチュエーションなのかが気になりますね。
今回のソニー銀行の改定は改善点もあり、クラブSのランクがアップしたときの外貨預金における為替コストの割引幅が大きくなります。ソニー銀行は外貨預金をそのまま外貨としてデビットカード決済できるソニーバンクウォレットのサービスがあるので、こうしたサービスを活用している人にとってはより有利になったといえそうです。
以上、完全に入出金手数料無料だったソニー銀行も無料利用回数の設定はあるものの、一部ATM手数料が有料化されるというお話でした。
じぶん銀行が2度目の改悪、もはやauユーザーを完全に見捨てる。2018年6月でauスター終了
ネット銀行のじぶん銀行はau(KDDI)×三菱UFJ銀行によるネット銀行です。
設立当初よりauユーザー向けのサービスを展開してきました。
プレミアムバンク for auというサービス名でauユーザーならATM手数料や振込手数料が優遇(無料)となるサービスを展開していました。これが2016年11月をもって廃止となりました。
これがauユーザーにとっては一度目の改悪。その後は、じぶんプラスという名称でステージ制になりました。
プレミアムバンク for auの廃止の後でスタートしたauユーザー向けの特典がau STAR×じぶん銀行特典です。
auの契約年数とじぶん銀行の利用状況に応じてポイントがもらえる仕組みになっていました。
銀行の手数料面でauユーザー向けの特典は無くなりましたが、auユーザーであればポイントがもらえることでまぁ、我慢できる部分もあったと思います。
そして、これが2018年6月末をもって終了となります。auユーザーにとっては二度目の改悪であって、この特典の終了で、じぶん銀行を利用する上で、auユーザー独自の優待は無くなることになります。
auユーザー向けの特典をプッシュすることで、非auユーザーの口座開設が逆に進まなくなるという事なのでしょうか。
ただ、これだけだと、完全にただの改悪ですよね……。微妙すぎる銀行になってしまいました。
銀行の経営ってやっぱり厳しいのかな??
先日の新生銀行のATM手数料有料化もありますし、銀行の経営状況ってそんなにきつい状況なのでしょうか。
おまけ
ちなみに、本件とはあまり関係のない部分もありますが、KDDIの株主優待もこれまでauユーザー向けのクーポンとかを付けていましたが、それを終了し、グルメカタログギフトに変更しました。
僕自身はauユーザーじゃないので、今回のじぶん銀行の改悪についてはあまり関係は無いのですが、ネットバンクは少しくらい特徴があったほうがユーザー獲得しやすいと思うのになぁと残念に思います。
ここまで書いて思いましたが、じぶん銀行というよりもau自体も携帯ユーザーに対して改悪をしているというように考えることもできるかもしれませんね。
そういえばデザリングの有料化もしたし。