歩くだけで脳が活性化?ウォーキングで脳のアンチエイジング
2011年に米国のイリノイ大学で行われた実験の一つに有酸素運動を続けることが脳の記憶をつかさどる海馬にプラスの影響をあたえるという実験結果 が出ています。ダイエットや健康に良いことで知られるウォーキングですが、脳のアンチエイジングという意味でもプラスの効果があるんですね。
イリノイ大学の実験結果
米国アカデミー紀要にて2011年1月31日に発表された論文。
普段座っていることが多い55歳~80歳の男女120名を対象に行った実験でAグループは有酸素運動であるウォーキングを40分、週3回実施。Bグループはストレッチ体操を週3回実施。
この120名の脳のMRIを1年後に調べたところ、Aグループは記憶力をつかさどる海馬のサイズが約2%拡大し、一方のBグループは約1.4%萎縮する結果となったということです。
ちなみに、高齢者の海馬は年に1~2%程度萎縮すると言われているので、ストレッチが悪いというわけではなく、週に3回40分のウォーキングが脳に対してプラスに働いたと考えることができるでしょう。
最近記憶力が落ちてきたなーと思ったらウォーキング
この研究は55歳以上の方を対象に行われたものなので、20代、30代の若者にとっても効果的かどうかは分かりませんが、年をとって記憶力が低下してきたなーと思ったら運動不足の解消も兼ねて週に3回、40分程度のウォーキングを今すぐ始めると効果的と言えるでしょう。
ウォーキングの歩き方については「今すぐ始めたい!ダイエットにオススメのウォーキングの嬉しい効果と方法」の記事で詳しく紹介しているのでこちらもぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、推奨されているのは有酸素運動だということですので、ウォーキングでなくてもランニングや水泳などの運動でも効果は期待できるかと思います。