ビットコインの税金の計算について、モノやサービスを買った時の利益の計算方法
ビットコインの税金については、そろそろ気になる方も増えてくることでしょうね。
雑所得として課税されるということはタックスアンサーには書かれています。
普通にビットコインを換金(円)にしたときの課税関係はわかりやすいですが、難しいのはビットコイン払いをした時だと思います。
たとえば、1ビットコインを20万円で買って、それが現在100万円になっているとする。それを今日ビックカメラで30万円の4Kテレビを0.3BTC(時価30万円)で購入したときの課税関係はどうなるのでしょうか?
1)差額で計算する(株の売買と同じような考え)
1ビットコインあたり20万円で取得して現在が100万円なら、80万円分の利益が1BTCあたり発生しているということになります。
時価に対する80%ですね。0.3BTC(30万円)の消費だと支払った30万円の内24万円が利益部分で残りの6万円を取得原価とする考え方。
移動平均価格をもとに消費した金額に対する儲けの部分を計算するという方法です。
株の売却とかの利益は基本こうやって計算しますので、わかりやすいと思います。
2)先に元本部分を払い残りは課税される(商品の仕入れ・販売と同じ考え)
1ビットコインあたりを20万円で取得しています。それを使って買い物をするわけなので、先に元本部分を消費するという考え方もあります。
30万円のテレビを買ったとすると、まず20万円部分は取得原価なので非課税。ここからの消費部分は儲けの部分になるので儲けとして課税されるというわけです。
なのでこの場合は10万円の所得があるとみなされます。
これは、物を仕入れてそれを売ったという感覚に近い考え方をしています。
(2)の方が利益は少なくなる
短期的に見れば(2)の方が利益額は少なくなります。
少なくとも、自分がビットコインに投資をした金額までは非課税で引き出すことができるということになりますからね。
その一方でそれを超えた部分については、すべて利益(所得)という扱いになってしまうので、負担を先送りするってだけという話でもあります。
ただ、実際の実務でビットコインを普段使いで取引しているような人は取引記録を全部明確にして、円建てに計算して……って考えると死ぬほど面倒な感じがしますね。
こうしたところ、とりあえず今のところは自己判断するしかないってところは怖いところがありますけどね。