リスクオンリスクの金融商品を売って手数料をぼったくる金融機関
三井住友銀行で一番売れている投資信託(森本 紀行) - 個人 - Yahoo!ニュース
三井住友銀行で売れているファンドNo1の「欧州ハイ・イールド・ボンド・ファンド(豪ドルコース)」についてのお話です。ジャンク債のリスクに豪ドルの為替リスクをオンした、リスクオンリスクによる投資信託ですね。
リスクの2階建て、3階建てのようになっているわけですが、そのリスクの中に巧妙に高い手数料を正当化するようにしているのがこのファンドです。運用会社、販売会社からすればウハウハなファンドだと思います。
結局、リスクオンリスクでやっているから、うまく行っている時はリターンも高いわけです。でも、こういうファンドって、悪い方向に行ったら一気に純資産減っていくファンドですよ。おじいちゃんが年金代わりとか言って投資していいものでは絶対ないと断言できます。
ちなみに、最近はこういうファンドばっかりです。野村證券の第1位も「アムンディ・欧州ハイ・イールド債券ファンド(トルコリラコース)」ということで同じく、リスクオンリスクです。
ファンドではありませんが、銀行で売っている仕組み債も同じです。金利は高いように見えますが、預金者はオプションの売り手になっているわけで、プレミアム分リターンが上昇しているように見えますが、その分リスクを背負っているわけです。
「仕組みが理解できない金融商品には投資しない」という言葉はまさに金言ですよ。これは、投資初心者、上級者に関わらず言えることです。