コレキニ

気になったテーマや話題についての雑感やまとめ、日記。

トヨタのAA型種類株(元本保証の新株)を分析

昨日からニュースなどでも取り上げられているトヨタの新株(元本保証型の株)ですが、自分自身の内容理解の整理も含めて記事を書きます。

 

この株は5年間の譲渡制限がついているので事実上中途での売却ができない仕組みになっており、最低5年は保有するというのが前提の株と言うことになります。

 

株式として考える場合

価格決定日の120%以上の価格が発行価格になる一方で5年後以降に普通株に転換するときは1:1の交換となるので、20%超の部分が本株式のプレミアム(オプション料)と言うことになります。

 

じゃあ、そのオプションは何かと言うと「5年後に発行価格(投資元本)での買い取り請求ができる」これが元本保証でなわけですが、5年後に発行価格で売る権利、いわゆるプットオプションが付与されているということになります。権利行使ができるのは5年後ということになりますね。

 

 

債券として考える場合

本株式は債券として考えた方が分かりやすいかもしれません。

単純に考えると5年後には元本の払い戻しが可能になっているわけですから、「満期5年の債券+ワラント新株予約権)が付いている債券」に近い性質と言えます。

さらに議決権が付いているといった感じですね。

あるいは議決権付きのCB(転換社債)といった感じでしょうか。

 

満期5年とありますが、投資家は新株(AA型種類株)のまま保有し続けることもできますので永久債にも近い性質がありますが、5年後にはトヨタによる買い取り権もありますので、早期償還条項付き永久債でしょうか。

利率は0.5%から1年ごとに0.5%ずつ上昇し、5年目以降は2.5%(固定)となります。
5年満期で考えた場合でも単純平均で1.5%の利回りになるので近年の社債の発行状況を考えると決して悪くはありません。

 

 

これは買いなのか?

個人的には買ってもよい商品だと思います。
機関投資家向けに売れば即売でしょう。

一応トヨタによる元本保証なのでトヨタが破綻した場合には価値がなくなりますが、5年程度でトヨタがダメになるリスクは限りなく低いでしょう。

 

 

http://money-lifehack.com/asset-management/3226money-lifehack.com