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未払賃金立替払制度を悪用した会社がガイアの夜明けで特集、原資は僕らの払った保険料

matome.naver.jp

クソみたいな劣悪な環境で外国人実習生を働かせる会社と孫請けだから関係ないというブランドの問題もありますが、私が気になったのは未払賃金立替払制度の悪用です。

 

未払賃金立替払制度ってのは国の労働者保護の制度です。ようするに会社が倒産して、そこで働いている従業員のお給料が払えない場合も、いったんは国(労働保険)が8割まで立替をしましょう。という制度です。

money-lifehack.com

もちろん、立替であって、労働者に支払った分についてはその倒産した会社に労働者健康安全機構が行うんですけど、倒産して財産もない会社だと取りようがないってところになります。

 

同じような会社を作って次々潰すのはOK?

今回の番組で一つの問題となったのが、その制度を利用して条件を満たしたら会社を潰して、また別に同じような会社をつくって同じような仕事をするってのはOKなのか?という事。

倫理的にはNGなのは当然なんですが、今のところそれができちゃうというのが問題です。

もっとも、倒産する前の会社の資産を勝手に新しい会社に移したりはできないのですが、抜け道があるのかどうか、意図的にやっているようです。

 

  1. 悪意を持った事業者が、労働者を雇用して働かせる
  2. 会社は倒産する(人件費を払わない)
  3. 従業員は立替金制度を使って8割だけはなんとか確保
  4. 労働保険は丸損
  5. 新会社を作って同じような事業をする
  6. 以下、ループ

という事です。

 

負担しているのは私たちの払っている保険料

ちなみにこの立替払いされるお給料は、私たちが払っている労働保険料が原資となっています。本来は会社が払うべき人件費を労働保険におっかぶせているということになるわけです。

 

この点は、外国人実習生問題とは別口の問題であり、悪徳企業によって私たちが収めた保険料を不当に搾取されているということになります。

 

こうした方法を指南した弁護士とやらもいるようで、闇は深そうです。

ただ、あまりに締め付ける(厳格にする)と、まっとうな会社が労働者側が割を食うことになると思われるので悩ましいところです。