コレキニ

気になったテーマや話題についての雑感やまとめ、日記。

ネット生命保険(ネット生保)の減速感とその対策

金融サービスのネット化が進んでいる中で最後のネット金融と言われていたネット生保が苦戦しているようです。

・ネットバンク(ネット銀行)
・ネット証券

といち早くネットにシフトできた金融サービスと異なり、コンサルティング的な要素の他、人的つながりが大きい生保(生命保険)は微妙に苦しい状況なのでしょうか?

日経によるとアクサダイレクト生命が銀行窓販をスタートするということで、純粋なネット生保とは言えない状況になりつつあるようです。

ネット生保としては先行するライフネット生命も微妙に減速しているようで、今後どのような形でネット生保はどこまでネット化できるのか?難しいかじ取りを迫られそうです。

私が感じるところとしては、株はそもそも興味がある人がやるもの、銀行は生活に密着する金融ですが、保険は発想自体万が一に備えるというネガティブなものである一方で求められる知識レベルが高いので、中々ネットでセルフ的にやるというのが難しいところがあるものかと思います。

となってくると、ネット生保に求められるのは、長期的には若年者に対する金融リテラシーを高めるための教育ということなのでしょう。

生命保険見直しガイド

といったように、ネットには保険の見直しやアドバイスをするサイトもたくさんありますが、それを本来読むべき人は読まないという矛盾を解消するにはネットのようにプル型の媒体よりもプッシュできる媒体や機会を使って広めていく必要があるんでしょう。

その一方、日本人の多くは保険に関しては過剰に入っていると考えられます。「保険(生命保険)に入り過ぎな日本人」で書かれているように、基本的に過剰な保険は無駄な出費となります。

そのように一般消費者の金融リテラシーを高めることは、将来的な生命保険加入者の減少につながることは間違いないと思います。そうなると、ネット生保の躍進が生命保険市場全体のパイを縮小させるかもしれないわけですね。

なんとも難しいお話です。